今回は最初に習う型である「旋体の法形」を紹介します。
旋体の法形の手順
前半
- 正座→礼→左下段構え
- 左方向を向き左中段構え→左旋体直状突き
- (右肩越しに後ろ着眼して)逆の右方向を向き右中段構え→右旋体直状突き
- 前方向を向き左中段構え→左、右と旋体直状突きを2連続
- 左中段構え→右運体蹴り突き→左変体海老蹴り(気合い)
- 右中段構え
後半
- 左方向を向いて左中段構え→加足→左旋体直状突き→退足→減足(右中段構え)
- 右から着眼して右足を後ろに持っていき右中段構えになる(180度反転する)
- 同様に、加足→右旋体直状突き→退足→減足(左中段構え)後ろ方向へ向く為に右着眼、右足の位置は変えずに右中段構えになる様に左足を移動させる
- 左運体蹴り突き→右変体海老蹴り→左中段構え
- 左、右と旋体直状突きを2連続
- 左の前足を中心に回転し、左前45度方向へ左中段構え→左旋体直状突き
- 右前45度方向へ右中段構え→右旋体直状突き(気合い)
- 退足→前方向へ左下段構え
- 正座→礼
旋体の法形の概要
- 次の段階で学ぶ「運体の法形」の中に出てくる運技及び変技の一部も段階的に訓練できるようになっている。
- 旋技は、「旋体直状突き」が中心であるが、左右の構えから行うので左右両体の均衡がとれるようになっている。
- 運足(加足)を用いることにより、位相、間合いのとり方や加速の仕方の基本を学べるようになっている。
- 旋技における攻防の「対の先」と「後の先」を学べるようになっている。
- 初心段階における体気九法の基本を学べるようになっている。
躰道教範より引用
教範には旋体の法形にはこの様な意図がある様に書かれています。
これらを意識して練習してみて下さい。
一応内容を簡単に解説します。
教範の解説
①に関して
「運体の蹴り突き」と「変体の海老蹴り」が入っているので、
次のステップに移行しやすくなっている。
②に関して
利き手・利き足があるのでどうしても得意な方向が出来るかと思います。
でも法形の練習を通じて左右ともに伸ばす事ができます。
反対も練習しなさいって事ですね
③に関して
運足自体の練習や、運足からの技をスムーズに出す練習になります。
④に関して
「対の先」→能動的にこちらから仕掛けて相手が動き出す前の動前の虚を攻めること
「後の先」→受動的に相手の攻めの動きのあとに動後の虚を攻めること
常に実戦を想定して、こちらから仕掛けたり、動きの後を狙うような意識で技を出す様に練習をする。
⑤に関して
呼気と吸気を意識的に調節して、スタミナ保持と威力発揮のための運動負荷とを使い分ける練習をする。
まとめ
最初の法形である「旋体の法形」でした。
躰道の型である法形は、とても長くて最初びっくりしました。
その分非常に体力を消耗します。
最初は難しいと思いますが、法形をこなしながら成長していって下さい。