2番目の体の法形である「運体の法形」を解説します。
ジャンプする運技がメインの型で、旋体とはまた異なる体の使い方をします。
また、少し変技が出てきたりもして特に最初は苦労をするかもしれません。
運体の法形の手順
前半
- 正座→礼→左下段構え
- 左方向を向き左中段構え→右運体蹴り突き
- (右肩越しに後ろ着眼して)逆の右方向を向き右中段構え→左運体蹴り突き
- 退足→右中段構え→左に着眼→後ろ足を中心に右足を動かして前方向を向き左中段構え
- 右運体突き→突いた右手を引きながら左足を一歩前に→右足を揃えて閉足立ち
- 左手は拳、右手は開手で胸の前に出す→拳を回内させながら開いていき、腕を伸ばす
- 右伏敵(左足が後ろ)→左飛燕蹴り→後ろ方向に左卍蹴り(返し卍)
- 後ろ向きに右中段構え→後ろ向きに左旋体直状突き(逆旋体)気合い!
後半
- 右着眼→前足を中心に左足を動かして右中段構え
- 加足→左運体蹴り突き→退足→減足→左後屈立ちにて双手下段払い
- 二段蹴り(右、左の順)→左足を前に出して右旋回して右伏敵
- 左足を一歩前に出して左中段構え
- 加足→右運体蹴り突き→退足→減足→右後屈立ちにて双手下段払い
- 二段蹴り(右、左の順)→右足を前に出して左旋回して左伏敵
- 右足を一歩前に出して右中段構え
- 右着眼→前足を中心に左足を動かして後方向を向き右中段構え
- 左運体突き→突いた左手を引きながら左足を一歩前に→左足を揃えて閉足立ち
- 右手は拳、左手は開手で胸の前に出す→拳を回内させながら開いていき、腕を伸ばす
- 左伏敵(右足が後ろ)→右飛燕蹴り→後ろ方向に右卍蹴り(返し卍)
- 前向きに右中段構え→後ろ向きに右旋体直状突き(逆旋体)
- 左の前足を中心に回転し、左前45度方向へ左中段構え→右運体押し崩し(右え字立ち、右手上、左手下)
- 右前45度方向へ右中段構え→左運体押し崩し(気合い)
- 退足→前方向へ左下段構え
- 正座→礼
運体の法形の概要
- 先の段階で学んだ「旋体の法形」の一部、次の段階で学ぶ「変体の法形」の中に出てくる変技の一部を段階的に訓練できるようになっている。
- 運技は、「運体え字突き・正面蹴り・飛燕(二段)蹴り」が中心であるが、 左右の構えから行うので左右両体の均衡がとれるようになっている。
- 運足(加足)を用いることにより、位相、間合いのとり方や加速の仕方の基本を学べるようになっている。
- 運技における攻防の「対の先」と「後の先」を学べるようになっている。
- 初心段階における体気九法の基本を学べるようになっている。
躰道教範より引用
教範の解説
①に関して
「逆旋体突き」が旋技。「卍蹴り」が変技として含まれています。
②、③、④、⑤に関して
旋体の法形と同様です。
旋体の法形今回は最初に習う型である「旋体の法形」を紹介します。
旋体の法形の手順
前半
正座→礼→左下段構え
左方向を...
まとめ
2番目の体の法形である「運体の法形」でした。
旋体の法形をこなして法形自体に少しは慣れていたら覚えやすいかもしれません。
ただ旋とはまた異なる難しさがあるかと思いますが、コツコツ練習して成長して下さい。