躰道講座

上段の攻防

躰道の鍛錬方法に「上段の攻防」と言うものがあります。

二人組になって行う約束組手の様なもので、最初に習う攻防となります。

上段の攻防で学べる事

運技と変技を用いて攻撃側が一方的に攻めて極める形になります。

よって「対の先」を修得するため訓練法となります。

対の先とは、こちらから仕掛けて相手が動き出す前の動前の虚を攻めること

上段の攻防の手順

攻め側

左下段構え→運足(減足、加足、点足、交足を連続で)→右中段構え

→2段蹴り(左足、右足の順番)→右足が前になる様に着地

→左足を一歩出す(二の足)→右旋状蹴りを極める。この時気合い

→2歩退足して右中段。(原態復帰)

→最初の場所に運身で戻る→右下段になって反対を行う。

二の足とは相手との間合いをつめ技に加速をつけるために用いられる足のこと。

この一歩で距離を調節します。

原態復帰とは実技動作の終わった直後に放心することなくすぐ構えに戻ること。

構えに戻る事によって初めて相手を制御したとする考えによるものです。

受け側

左下段構え→相手に対応しながら運足(減足、退足、交足、点足、交足)→右中段構え

→退足(相手は2段蹴り)→右旋回しながら一歩下がる

→右中段構え(この時極められる)

→最初の場所に運身で戻る→右下段になって反対を行う。

まとめ

運足を相手に対して、角度や間合いをしっかり取る事。また、技を流れの中で相手に向かって正確に出す事を意識して練習してみましょう。

初めての攻防で慣れないですし、技も決して簡単ではないと思います。

焦らず練習して下さい。

ABOUT ME
水月
6歳から18歳まで少林拳を学び、大学から躰道を始めました。全国学生大会にて団体法形競技で優勝。徳島県躰道協会を設立。