4番目の体の法形である「捻体の法形」を解説します。
捻技がメインの結構難しい型となっています。
捻体の法形の手順
前半
- 正座→礼→左下段構え
- 左方向を向き左中段構え→右運体え字突き
- 突き手を真上に上げる→右着眼
- 右手を開きながら右に90度下ろし前着眼→引き手を開きながら前に出す
- 左足を差し込んで伏敵→右半月当て→伏敵→左足を前に出して左中段構え
- 一歩進んで右中段構え→右運体え字突き
- ③、④の逆を行う
- 右足を差し込んで伏敵→左半月当て→伏敵→右足を前に出して右中段構え
- 一歩進んで左中段構え→左着眼→後ろ方向を向き、左後屈立ち双手下段払い
- 後方系転技→左伏敵(右足が後ろ)→右旋回→前転突き(右順突き)(気合い!)
後半
- 左着眼→左足を左方向に出して左中段構え→右運体蹴り突き
- 突き手を真上に上げる→右着眼
- 右手を開きながら右に90度下ろす
- 前着眼→左足を差し込んで伏敵→右捻体足絡み→伏敵→左足を前に出して左中段構え
- 一歩進んで右中段構え→左運体蹴り突き
- ②、③の逆を行う
- 前着眼→右足を差し込んで伏敵→左捻体足絡み→伏敵→右足を前に出して右中段構え
- 左着眼→後ろ向きに右中段構えになる様に左足を移動する。
- 前方系転技(左二の足を用いる)→左旋回→右伏敵→後方系転技→左伏敵
- 左前45度方向に着眼→右足を左足に引き付けながら左中段構え
- 右足を一歩進めて、不動立ち左右掌底逆手折り
- 左旋回→右伏敵→足を踏み替えて左伏敵→左足絡み→伏敵
- 右足を前に出して右中段構え
- 右前45度方向に着眼→左足を移動させて右中段構え
- 11、12、13の逆を行う。足絡みの時に気合い。
- 正面方向に着眼→右足を移動させて左中段構え→下段構え
- 正座→礼
捻体の法形の概要
- 先の段階で学んだ「運体・変体の法形」の一部、次の段階で学ぶ「転体の法形」の中に出てくる転技の一部を段階的に訓練できるようになっている。
- 捻技は、「捻体足絡み・半月当て」が中心であるが、左右の構えから行うので左右両体の均衡がとれるようになっている。
- 運足(追足)を用いることにより、位相、間合いのとり方や加速の仕方の基本を学べるようになっている。
- 捻技における攻防の「対の先」と「後の先」を学べるようになっている。
- 初心段階における体気九法の基本を学べるようになっている。
躰道教範より引用
教範には捻体の法形にはこの様な意図がある様に書かれています。
他の法形とよく似た部分もありますが、これらを意識して練習してみて下さい。
まとめ
4番目の体の法形である「捻体の法形」でした。
躰道の操体(体の動かし方)で高度な方である「捻技」と「転技」が多い型となるので難易度は高いかと思います。
また、そもそも捻技自体も結構難しいですが、法形をこなしながら成長していきましょう。