躰道の中段構えは、僕はかなり特殊だと思っています。
なぜなら構えるのが非常に難しいからです。
正しく美しく構えるのに鍛錬が必要ですが、一個ずつやっていきましょう。
構え方(3つのキーワード)
躰道概論より引用
祝嶺先生がなぜ裸なのかは、気にしないで下さい💦
中段構えにおける3つのキーワードを説明します。
体面三割(たいめんさんかつ)
頭から膝までのスペースを両手の指先で3分割する事を表現したワードです。
三点同弧(さんてんどうこ)
鼻先、前の手(図では左手)の指先、膝の3点が同心円上に来る事を表現したワードです。
七減三加(しちげんさんか)
前足と後ろ足との間の中で、重心の位置が7:3の場所になる事を表現したワード。
つまり後ろ重心の構えとなります。
その他の注意点
足の方向
前足と後ろ足は90度違っていて、左構えの時は前足が前に向いている際、後ろ足は真横を向きます。
また同じライン上に両足が来ます。
手の形(帆立構え)
手刀の形を作り、指を上に向けます。そして正中線上に置きます。
引き手は水月(みぞおちの事)の前に置きます
構えの切り替え
左手が前に来る「左構え」と右手が前に来る「右構え」とがあります。
切り替え時の所作
- 前にある手を刺し手にして、逆の手で首を守る。
- 次に刺し手を下げて、首の方の手を前に出す。
またこの手の動きは、無駄な動きを無くす様最短の軌道で動かすことを意識します。
構え移動
体軸(頭の先からお尻までの1本の軸)がブレずに真っ直ぐをキープし続ける事を意識して移動します。
まとめ
以上です。
意識する事が多く、また下半身への負荷が多いこの構え。習得には鏡の前で多くの練習が必要かと思います。