躰道講座

内弦

関節部分でエネルギーを溜めて、技としてインパクトを与える。

その関節部分を躰道では「内弦」(ないげん)といいます。

ちょっと細かい話ですが読んでみて下さい。

内弦とは

弓に張る弦のイメージで、弦を引き絞って出来たエネルギーを矢に与える様に

曲げられた関節で生み出すエネルギーを運動エネルギーに変換して

力を発揮します。

その曲げられた関節を躰道では内弦と言います。

内弦に気を集中させて技を出すと、躰道の技の威力を出す事になります。

つまり上手に効率よくエネルギーを伝える為に意識する関節部位となります。

5つの操体で用いる内弦

  • 腰内弦
  • 膝内弦
  • 肘内弦、腋内弦

手、腰、膝の内弦を利用して、肩と胴体の回転を生み出し、攻撃や防御を行います。

  • 膝内弦
  • 甲内弦

足を中心にエネルギーを生み出し、攻撃や防御を行います。

  • 腹内弦
  • 腰内弦
  • 踵内弦

股間や踵を返す動きで、攻撃や防御を行います。

  • 腹内弦
  • 腰内弦

股間を中心とした内弦にて、背中や胸を捻る動きを行います。

  • 頸内弦
  • 腰内弦
  • 腹内弦

頸、腰の内弦にて、腰や臀部を回転する動きを行います。

その他の動きで用いる内弦

肘技

  • 腋内弦
  • 肘内弦
  • 手甲内弦

足技

    • 腰内弦
    • 膝内弦
    • 甲内弦
    • 踵内弦

まとめ

内弦はエネルギーを生み出す為に、力をいれる場所なので「起発部位」とも言います。

正しい動きをするためにも、どこから力を入れていけばいいかが分かった方が習得がスムーズになるかもしれません。

また、より速くて威力のある技が出せるかもしれません。

少し難しいですが、自分の動きと照らし合わせて理解してみて下さい。

ABOUT ME
水月
6歳から18歳まで少林拳を学び、大学から躰道を始めました。全国学生大会にて団体法形競技で優勝。徳島県躰道協会を設立。